迷道の末の路地の裏側、山陰の荒野の獣道の小路、煤けた街路の果ての片隅、傍に生え在る団地の傍ら、物云わずたたずむ少女の姿と、ほの暗い滅びのアトモスフィア。 遠くより聞こえる工事の音。忙しなく走り抜ける少年達の足音。角を見下ろす壁には刻まれた棟番号の微かな跡。 身体を包みゆく淡くも確かな、情感とほのかなるノスタルジア。二度と逢うことのできないセピア色の風景、去りし日の街路の少女の残影に、あなたは少し泣いたかもしれない。 |
西暦2006年10月26日最終更新 |
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市町村営、都道府県営、まとめて『公営住宅』の在様を覗く、と或る街路の探訪の記録。
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